神保町に「エチオピア」
という美味しいカレー屋さんがありまして。
野菜カレーで有名なんですが
それ以上にここの店員さんが
すごくにこやかで良い人たちなんです。
食べログなんか見ると
対応が悪いなんて書き込みもありますが
まったくそんなことはない。
むしろ異国の地で一生懸命働くその姿は
とても美しくさえ見えます。
東京の、特にアジア系の店に行くと
このように海外からいらっしゃった方が
ぎこちない日本語を使いながら働く姿を
よく見かけるのですが。
ほんとすごいなぁなんて思うんです。
まず日本語を覚えるだけでも
ものすごく大変でしょ?
しかもやっているのは接客業です。
単純にコミュニケーションが取れればいいというわけではなく
おもてなしをしなければいけないわけです。
ここは言語のコミュニケーションを超えた
文化の領域でもありますよね。
これを身につけるというのは
ものすごく大変だと思うんです。
しかもやっているのは飲食店。
日本人ですら生き残っていくのが
ものすごく大変な業界ですよ。
僕もかつて学生時代に
飲食店でアルバイトをしたことがありますが
まあ大変なわりにお金にならない^^;
本当お金だけがモチベーションだったら
飲食店なんてやってられないですよ。
めんどくさい客もいるしね^^;
そんなシビアな業界で
しっかり地に足をつけて努力を重ね
しかも何年と店を構える。
これは並大抵の努力では
できることじゃないと思うんですよね。
彼らの姿を見ると
自分は彼らほど頑張れてるのかなーなんて
そう思ってしまうわけです。
努力すりゃいいってもんじゃないけど
努力しなきゃ出てこないオーラがある。
人は意外にこういうものに
敏感なんじゃないかなと思うんです。
一見無駄に思える努力を
対して報われないのに
何年間やり続けることができるのか。
当然その努力の最中は
誰からも褒められることもないし
目に見えた結果も出てこないし
スポットライトが当たるわけでもないから。
なんだか自分が損をしてるなと
そう思うことがあるかもしれませんが。
そこを抜け出した頃には
誰にでも真似できない
独自のオーラを醸し出してると思うんですよね。
そういうのはないと
もうこれからの時代は厳しいんじゃないかと。
彼らの笑顔は、ただの愛想の良さではなく
強き者の余裕に見えるのです。