「あの人のような暮らしをしてみた、、、、」
「仕事なんてしないで、毎日遊んでたい、、、」
そんな夢物語を描く方も少なくないのですが、今日はその夢を一気に打ち砕くお話をしたいと思います(笑)
心臓の弱いかたは、読まれないことをお勧めします。
僕の友人で、セミリタイアをし、沖縄暮らしを始めた友人がいます。
彼はもともと東京でIT系の会社を経営し、それを大手企業に売却して、多額な売却益を手にし、30代半ばにもかかわらずアーリーリタイヤを果たした男です。
非常に頭が切れて、強欲でw
男から見てもすごくセクシーな男だったんですが、彼は意外にもワーカホリックではなく、むしろ早くリタイヤしたいという願いを持っていました。
そして、それが実現できる状況が整い、ハワイか沖縄かというところで、家族選挙により沖縄に移住されたわけです。
最初の頃は、毎日のんびりした時間の中で、とても楽しく過ごされたそうですが、、、
なんと、1年くらい経って、沖縄からハワイに移住し、そのまた1年後に、東京に帰ってきてしまいました。(汗
そしてなんと、また会社を立ち上げちゃったのです^^;
早く引退してのんびりした暮らしがしたいと言ったのに、どうして彼は戻ってきたんでしょうか?
話を聞いてみたらこんな答えが返ってきました。
「ぶっちゃけさ、、、暇なんだよ。。。。」
彼曰く、沖縄もハワイも、一週間の旅行で行くには刺激たっぷりで楽しいけれども、それが毎日になると対して刺激もなくなり、しかも閉ざされた島国だから、逆に窮屈になってしまったということだったのです。
外から見ていたときは、夢の島だった沖縄も、そして、ハワイも、一旦内側に入ると非常に閉鎖的な空間で、毎日同じような場所で、同じような仲間と、人間関係を壊さないようにと仲良くしていかなきゃいけないという状況が、彼には苦痛で仕方がなかったそうです。。
ドライブするにしたって、そもそも島はそれほど土地が広くないし、1ヶ月もすれば、ほとんど行った道になってしまう。
周りは海で、新しいことが入ってこない、遊び場もいつも一緒、というストレスがものすごかったそうです。
毎日鑑定をしていても、リタイヤしたいなと思う方は多いのですが、実際にリタイアできる状況を手にして、ハッピーになれた人って、実はすごく少ないような気がします。
どこかに移住しても、定期的にまた別の場所に行ったりだとか、仕事を辞めたとしても、また仕事を始めちゃったりだとか。
移住って言いながら、しょっちゅう日本に帰ってきたり^^
結局元の暮らしに戻る方も多いように思います。
もちろん日々の生活の中でのストレスはたくさんあるし、自分自身に決定権がない雇われの身だと、どうしても自由というものに憧れてしまうけれど。
僕らの思い描くリアイア生活というのは意外に、ストレスの多いものなのかもしれませんね。
自分が本当に求めている自由というものを、しっかりと把握することが必要です。
たとえ貯金を10億を作ってリタイアすることはできなくても、今の100%雇われの状態から、少しずつ少しずつ自分の稼ぎのパーセンテージを増やしていることは可能なはずです。
そしてやがて、シーズンオフの平日にハワイに2週間ぐらいことであれば、それほど無理がない計画だと僕は思うのです。
まずはそこを目指しませんか?
でかい夢を持てとか、大きな目標を持てとか煽られて、本当は自分が欲しいと思っていないものまで欲しいと思ってしまう幻想は、一刻も早く捨てなければいけないのです。