『気がついたら、時間だけが過ぎていました。』
『私には何も取り柄がなく、将来が心配です。』
病気や、アクシデント等が原因で、
なかなかお仕事ができない状況にいらっしゃる方が
大勢いらっしゃいます。
そういう方は、どうしても同年代の人と自分を比べて
自分だけが置いてかれたような感覚に襲われて、
恐怖心を覚えてしまうもの。
今日は、そんな方に聞いてもらいお話です。
●転落人生。
90年代、ある大人気を博した芸人さんがいました。
その方は、とある番組の企画で有名になり
日本中の誰もが知っている人気者になりました。
本人もおっしゃってますが、
当時は、ものすごい天狗だったそうです(笑)
しかし、バブルはいつか弾けるもの。
人気のきっかけとなった番組企画が終ると同時に、
彼は徐々にテレビに出る機会を失い
やがて、無職の引きこもり生活に入ってしまいます。
『テレビの仕事がなくなったからって、普通の仕事すりゃ良いじゃん』
と、ある人は思うかもしれません。
しかし、彼は、日本中の誰もが知っている有名人。
当然、世間の冷たい視線もあり、普通の人のように
アルバイトをしたり、就職したりは出来ないわけです。
貯金がみるみる減っていくにもかかわらず
外に仕事に行く事も出来ない。
それゆえ、彼は毎日、家に引きこもっては、テレビに向かい、
出演タレントさんの悪口を、吐き散らしていたそうです。
気を紛らわす方法が、これしかなかったのです。
その時の恐怖心や、もどかしさ、
将来に対する不安は、想像を絶するものがあったと思います。
時には、自殺すら考えるくらい、彼は追い込まれていたんです。
そんな生活を、彼は約10年も過ごしていました。
●ドン底からの復活
誰もが再起不可能と思える状況に追い込まれながらも
彼にもようやく転機が訪れます。
完全無職に近かった彼のもとに、
テレビ出演の依頼が舞い込んできたのです。
しかし、テレビから離れて約10年。
彼には、観客を喜ばせるネタもなければ、もう、相方もいません。
では、何をしたか?
なんと、毒舌を吐きまくったのです(笑)
引きこもり時代に、テレビに向かって吐いていた毒舌を
カメラの前でバンバン吐き散らしたのです!
これが、大ヒット!!
瞬く間に、人気を取り戻し、
今では、バブル時期と同じくらいの人気者として、
見事復活を遂げたのです。
●努力していなくても、『何か』が積み上がっている。
もうお分かりですかね?
これ、元猿岩石の有吉弘行の実話です。
何ら脚色はしていません。
彼自身、10年も引きこもるという絶望から
見事復活を遂げたのです。
人とちがう道を歩まざるを得なくなった時。
人は、ものすごい不安を感じます。
有吉さんも、時には引きこもってばかりで、
何も出来ていない自分にいらだちを覚えた事でしょう。
しかし、何もしていないと感じた時期でも
彼は、目に見えないものを積み重ねていたのです。
だって、あんな愛のある毒舌を吐ける人、
有吉さんしかいないでしょ(笑)
そういう事なのです。
●『人とちがう』が価値になる
人とちがった道を歩いて、不安を感じている方。
ぜひ、覚えておいてください。
あなたは確かに、普通の人が積み上げているものを
持っていないかもしれません。
しかし、あなたの言う普通の人が、普通の事をしている時、
あなたは、普通じゃない何かに時間を費やしていたわけです。
普通じゃない、けど、価値あるものが積み上がっているのです。
真面目な人程、『自分は何も頑張れていない』と自分を責めます。
でも、頑張っていなくても、積み上がるものは積み上がっているのです。
それが何なのかは、今のあなたには
認識出来ないかもしれません。
でも、間違いなく積み上がっているのです。
だって、毒舌で再ブレイク出来るなんて、
誰が予想出来ますか(笑)
努力しているという認識がなかったとしても
あなたが無意識に積み上げているものが、
人生を大きく飛躍させてくれることだって
十分にあり得るのです。
やっぱり、人生あきらめたら、あかんのです。
というか、実は人生は諦められないように
出来ているものなんです。
それを、あなたが信じられるかどうかの問題です。
頭で考えるんじゃない。
自分の持って生まれた運命を信用するのです。
道は、必ず開けるように、デザインされているのです。